映画
チェ・ゲバラがどんな功績をあげた人物なのか、 あるいはキューバ革命がどういったものなのか、 恥ずかしながら不勉強ゆえよくわかっていない。 それでもこの作品を観ると、後に「チェ・ゲバラ」と呼ばれ、 キューバ革命の指導者となったエルネスト・ラファ…
今年11月に阪神間の映画館およびサークル3館で催された「インド映画スタンプラリー」。神戸映画サークル、塚口サンサン劇場、元町映画館でインド映画を観たら、もれなく3館の招待券をプレゼントという、100%キャッシュバック!? な太っ腹な企画である。どう…
大阪のシネ・ヌーヴォの特集上映「『七人の侍』誕生六十周年記念 黒澤明映画祭」は、 ほとんどの作品が35㎜フィルムで上映された。 この特集で最初に観た『生きる』について、80歳代の女性と話す機会があった。 最近、映画館で観たことを伝えると「いい映画…
《劇団☆新感線》の演劇を映画館で映画作品として鑑賞する=劇×シネマの「ゲキ×シネ」。役者の動きや舞台装置をカメラで追い、いちばんいい角度でスクリーンに映し出される。2011年に上演された『薔薇とサムライ』で、ゲキ×シネを初めて鑑賞した。かっこいい…
12月9日、シネマート心斎橋で一夜だけ上映された『きっと、うまくいく』。 インド映画に親しむきっかけとなった作品なので、久々の上映を当日の朝から楽しみにしていた。やっぱりこの映画、好きだなあ。三たび見ても飽きない。その都度、発見がある。冒頭か…
少し遅れて映画館の扉を開くと、ポップコーンの香りに驚いた。塚口サンサン劇場で上映された「ラブ・アクチュアリー」。一週間限定の上映だったが、通常とはシステムが異なっていた。限定フレーバーのポップコーンを窓口で800円で買うと映画「ラブ・アクチ…
『七人の侍』誕生六十周年記念 黒澤明映画祭の一環として 11月22日(土)に開かれた野上照代さんのトークショー。 野上さんは元黒澤プロダクションのマネージャーでスクリプター。 ロシアで撮影した『デルス・ウザーラ』に参加した 日本人スタッフ5人のうち…
御年87歳! 姿勢がよくてチャーミングでかっこいい女性のお話を聞く機会をいただいた。 シネ・ヌーヴォで2014年11月22日、「『七人の侍』誕生60周年 黒澤明映画祭」の メイン作品『七人の侍』上映後に開かれた、野上照代さんのトークショー。 野上さんは元黒…
紙吹雪を飛ばしたり、クラッカーを鳴らしたり、 歌ったり踊ったりと、何でもありな感じでインド映画を楽しむ「マサラ上映」。 そのエキスパートの皆さんと同じ会場で映画を観ていると、 あることが思い浮かんだ。歌舞伎の「大向こう」である。 役者の見せ場…
映画「大いなる沈黙へ グランド・シャルトルーズ修道院」の終わりに、 盲目の老僧が語るシーンがある。 唯一のインタビューのようだが、フィリップ・グレーニング監督のインタビュー記事には、 「あの修道士は視力を失っただけでなく、耳もほとんど聞こえな…
夜11:30。時計を見て、ふと思う。真夜中の祈りが始まるころだろうかと。 あるいは日曜日の昼下がり。楽しく談笑しながら散歩しているのかなと想像する。 本当は7〜8時間の時差があるから同じ時間を体感できるわけではない。 時差や距離といった物理的な隔…
まちがいなく梅田ガーデンシネマで見たはずの「かもめ食堂」。 その記憶はおぼろげで、揚げたてのトンカツを「ザクッ、ザクッ」と切っている 音とビジュアルだけが確かなもの、というくらいに 食い意地が張っているだけのいいかげんな観客であった。 あらた…
2014年8月31日で惜しくも閉館した千里セルシーシアター。お別れに選んだのは最終日の「最強のふたり」。フランスのカラッとしたエスプリの効いた作品を満席の劇場で時折、笑い声を聞きながら見られたのは、貴重な映画体験となった。お金と教養をあふれるほ…
地下の食堂街の奥に、ひっそりとある映画館。 ここにあることが当たり前すぎて、なくなるなんて考えたことがなかった。 千里セルシーシアターがきょう8月31日をもって閉館した。 淡々と、地味であっても選りすぐりのよい作品を上映してくれる。 また特集企画…
ふだんは考えようとしない、家族のことを思い浮かべる時間が生まれた。そのきっかけとなっただけでも、この映画を見てよかったと思う。郊外の一軒家に暮らす若菜玲子(原田美枝子)は、会社を経する夫(長塚京三)と息子二人の四人家族。息子たちはすでに家…
梅田から十三へ向かう川沿いのサイクリングはなかなか気持ちがよい。 梅田方面からだと茶屋町の北西にある「済生会病院前」交差点を十三筋沿いに北上し、 十三大橋を渡るコースだ。 川に沿った道は、阪急電車とも並行していて、 中津駅のあたりでは特に間近…
映画を見て、こんなに汗だくになったのは初めてだ。あー、楽しかった。 7月12日(土)、塚口サンサン劇場で行われた「スチューデント・オブ・ザ・イヤー狙え!No.1!!」のマサラ上映に、ビギナーとして参加した。正式にはマサラシステム上映、というのかな。…
上映スケジュールをチェックしようとして絶句した。 千里セルシーシアターのウエブで「本日の上映作品」をスクロールした先には、 「閉館のお知らせ」があった。 良作をロードショー上映から3〜6か月後、時には1年後にかけてくれる、 街中の映画館。あと…
一本の綱を引いて、男性が牛を連れて歩くところから 映画「ある精肉店のはなし」は始まる。 ごくふつうの住宅街にある細いアスファルトの道での、 どこかのんびりした情景だ。 向かう先は、屠畜場。牛が動物としての生を終え、 店先で見かける「お肉」へと…
音は空気を伝わる波である。 そう物理の先生が教えてくれたことを、このライブを見て思い出した。 もちろん耳で聴いているんだけど、音が腹にくる。 床を伝ってか、服や皮膚にもビシビシ振動が感じられる。 3D映画「フラッシュバックメモリーズ」を見ながら…
ふと耳なじみのある曲が頭をめぐることがある。 ルー・リードの代表曲「Walk on the Wild Side 〜ワイルドサイドを歩け〜」 だったら必ず、「ドゥ ドゥ ドゥ〜」のコーラス部分が思い浮かぶ。 何度も反すうしてきたそのメロディーを歌う人に、 これまで思い…
タキちゃん。 奉公先の家族のためにけなげに働く姿を見ていると、 親しみを込めて、そう呼びたくなる。 82歳にして82作目となった山田洋次監督の「小さいおうち」。 その世界は枯れるどころか、ますますふくよか。 家族のホームドラマにとどまらない、ひそや…
ああ、うっかり油断していた。こんなにも深くお世話になっていた映画館だったとは。考えたこともなかった。梅田ガーデンシネマのことである。「 映画なんてどこで見ても同じ」なんてことは思ってない。でも、そんなに意識してなかったこともあり、いつどこ…
冬のうら寂しい景色が広がる、フランス北部ノルマンディ地方の港町・オルト。 パリから日帰り自転車旅行にやって来たリュックは、不運にも一日に3回も自転車がパンク。途方にくれているところに助け舟を出したはずの地元に住む男・シルヴァンの鈍くさい行動…
ジンはトルコに住む、17歳のかわいい女の子。 愛する母と離れ、都会をめざして歩く。 深い森と岩山を上っては下り、時にはバスに乗ったりヒッチハイクしながら一人で進む。 この映画がロードムービーにとどまらないのは、 ジンは真っ暗な山道を駆け下りるほ…
映画好きなら一度は考えるかもしれない。「好きな映画の断片を集めたら、作品が一つできるんじゃないか」と。そんな妄想を緻密かつていねいに形にしたのが「ファイナル・カット」だ。 新旧の有名な映画450本のカットが詰まった作品がどんなものか気になり、…
フランスで作家、詩人、音楽家として活躍した ボリス・ヴィアンの恋愛小説『うたかたの日々』を映画化した作品。 舞台はパリ。他人のために働かなくても生きていける財産持ちの青年コラン。 家には専属シェフのニコラと、チャーミングで働き者のハツカネズミ…
かわいい子どもたちの姿に魅了されて、お腹が空いてカレーが食べたくなり、しまいにはホロリとなる、インドの少年を描いた作品。 小学4年生のスタンリーは、家庭の事情で学校にお弁当を持ってくることができない。ランチタイムには水を飲んでしのいでいる。…
梅田ガーデンシネマの「きっと、うまくいく」最終上映へ。 立見でどうにか入場し、通路に座りこんでの鑑賞はややきつかったけど、 どっと沸く場面が何度もあってライブ感たっぷりで、もう満腹! この作品を見て、インド映画のイメージが変わった。 歌や踊り…
8月4日にシネ・リーブル梅田で開催された、 「フラッシュバックメモリーズ」DVD発売記念 舞台挨拶つき3D上映会に参加した。 映画「フラッシュバックメモリーズ」は、ディジュリドゥのアーティスト GOMAが今を生きる証をつづったドキュメンタリー。 交通事故…