なずなノート

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シネ・リーブル梅田で「フラッシュバックメモリーズ」DVD発売記念 3D上映会

  8月4日にシネ・リーブル梅田で開催された、

「フラッシュバックメモリーズ」DVD発売記念  舞台挨拶つき3D上映会に参加した。

 

 映画「フラッシュバックメモリーズ」は、ディジュリドゥのアーティスト

GOMAが今を生きる証をつづったドキュメンタリー。

交通事故に遭って過去の記憶を失い、新しい記憶をとどめることも難しくなっても

なお、音楽や家族への思いを支えに前に進み続ける姿が描かれている。

 

 それだけではない。3D画面により、手が届きそうなほどの近さで

演奏しているような、GOMA & The Jungle Rhythm Section のライブの迫力を目撃することになる。

 

 ディジュリドゥは、世界最古の木管楽器、に見えて構造的には金管楽器らしい。

オーストラリア大陸の先住民、アボリジニに伝わる楽器で、

口と腹筋の動きで、音階を奏でるそうだ。

 

 初めて耳にしたその音を、どんなふうに表したらいいんだろう。

ホーミーや読経のような響き、鳥かなにか動物の鳴き声、

大地のこえ。。。そんな感じ。

 

 GOMAは、ディジュリドゥの聖地で行われたコンテストで

準優勝したほどの実力の持ち主。

それが事故後、一時はディジュリドゥが楽器である記憶さえなくしてしまう。

時に絶望しながらも、その歩みを、現在と過去の映像、

事故後につけ始めたGOMAの日記と絵の作品、

妻すみえさんの日記をもとに追っていく。

 

 古くからの友人に会っても、思い出せない。

家の近所で迷子になったり、電車の乗り方がわからなかったり。

何度も訪れているはずの、そば屋のそばを食べて、初めて食べるように感心したり…。


 「自分だけ、どこの時間にも属してない」と感じる孤独は、どんなものなんだろう。


 それでも日記に「2回目の人生を、

またこのぬいぐるみで歩み出したと思えたら、ガッツが出てきたよ」と表現する。

 

 その揺れながらも歩を進めるさまを見て、

こちらも背中を押されるような気になるのかもしれない。


 さて、上映終了後の舞台挨拶。

GOMAさんとプロデューサーの高根順次氏が登場。


 ご本人いわく、映画を撮影していた頃よりも、

ずいぶん進化しているのだという、絵も演奏も。

音楽があったから、ここまで回復できたとも。

映画に出てくる自分は、どこか自分ではないみたい。

定期的に見て、襟を正したいとお話されていた。


 さらに、秋に関東で、4D上映会! を開催するというお知らせも。

4Dって!?


映画に出てくる演奏のシーンに合わせて、

生演奏する趣向のようだ。

なんて贅沢な企画。


関西でも4D上映を見る機会があるといいな。

カギカッコ内は、日記の記述を参考にした。

 

 


 

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