立秋に散り蓮華
夏至のころに咲き始めていた、ハスの池 を再び訪れた。
立秋のころになると、まだ咲いている花はあっても
全体には散り初め。
ふと足元を見ると、散ったばかりと思われる花びらを発見した。
「散りれんげ」。お粥や炒飯やスープをすくう、あの陶製スプーンの形にそっくり。
いや、原形はこちらか。
なんとも、すくいやすそうな形をしている。
蓮を使った季語は二通りあり、
花は夏、実は秋をあらわすのだそう。
この時期の蓮は、花とハチの巣のような形状の花托(かたく)が半々くらい。
花托のなかに種子ができ、砂糖漬けなどで食用になる。
ぴんと張った盛りの花だけでなく、
風が吹いたら散りそうな花もよし。
今年の蓮見物は、これでおしまい。また来年の楽しみに。