なずなノート

お茶や暮らし、映画、日々の発見をぼつぼつと、ぶつぶつと

2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

街なかの息継ぎスポット 藤田邸跡公園

こんな立派な門をくぐると、すてきな公園が広がっている。 街なかで見つけたオアシス。深呼吸して息継ぎができる場所。 思いどおりにいかないことばっかりで、やさぐれぎみの午前に、 サボりに、いや、ひとときの憩いを求めて訪れた。 藤田邸跡公園。 大阪…

「家元に伝わる茶の湯の道具(二)表千家歴代ゆかりの棚と水指」

表千家北山会館で毎年秋に開かれる特別展。 今年のお題は「家元に伝わる茶の湯の道具(二)表千家歴代ゆかりの棚と水指」。 棚のしつらえによって点前が変わることはわかっても それぞれの棚をどう使ったらよいのかは恥ずかしながら、さっぱり。 茶の湯を学…

霜降のころ、風炉の季節の終わり

暦の上では晩秋。露も霜となって降りるころ。 二十四節気の「霜降(そうこう)」は、今年は10月23日だった。 北の方から順に霜が降りはじめ、 秋雨が降り、秋が深まるころ。 秋の最後の節気。 昨夜の雷雨はそんな節気を思い出せないほど 激しくこわいものだ…

映画「大いなる沈黙へ」すべてを捧げる安心感

映画「大いなる沈黙へ グランド・シャルトルーズ修道院」の終わりに、 盲目の老僧が語るシーンがある。 唯一のインタビューのようだが、フィリップ・グレーニング監督のインタビュー記事には、 「あの修道士は視力を失っただけでなく、耳もほとんど聞こえな…

映画「大いなる沈黙へ」思い出すことが大いなる収穫

夜11:30。時計を見て、ふと思う。真夜中の祈りが始まるころだろうかと。 あるいは日曜日の昼下がり。楽しく談笑しながら散歩しているのかなと想像する。 本当は7〜8時間の時差があるから同じ時間を体感できるわけではない。 時差や距離といった物理的な隔…

甘酒

スーパーでいつもの甘酒を買おうとしたら、いつもの棚になかった。 りんごジュースやみかんジュースの間にひっそりと一列だけ並んでいたところから週に一度の割合で買っていたのに。 自分だけの貢献だけでは売り上がらないかと思いつつ、 「もしかしたら」…

440円の贅沢、銭湯

心身ともに調子がすぐれない時、ひきこもりな一日を過ごした時。 どよーんとした空気をリセットしに最近訪れるのは、銭湯だ。入湯料は440円。 毎日通うことはかなわないが、たまにならね。 気に入っている銭湯には小さいながらも露天風呂やジェットバスもあ…

台風一過、秋冷のころ

大きな台風が通り過ぎた昨日、夜には急に冷んやりしてきて、縮こまりながらの自転車での帰路だった。そんななかキンモクセイの香りに出合った。夜は目で景色を追うことが少ないせいか、キンモクセイの香りが不意打ちにやってくる感じ。姿は見えないけれど、…

町なかの台風スケッチ

台風19号の影響で映画館や美術館、 図書館、デパートなども早々に閉められた今日。 ただいま大雨・洪水・暴風・波浪警報が発令中。 まだ早い午後、食料の買い出しに出かけたところ、大阪湾に注ぐ近所の川は、 見たことのない速いスピードでさざ波を立てて流…

綱渡りの乗り継ぎファインプレー〜サンダーバードから新幹線博多行き最終へ〜

先日、金沢から大阪行きの特急サンダーバードに乗った時のこと。 その日は湖西線の近江舞子駅あたりで風が強く、特急は運行できなくなったそうで、 急きょ「米原経由に変更し、遠回りのため遅れが見込まれます」 とアナウンスがあった。 そのため大阪に到着…

茶の湯の甘くないしょっぱい一面

祝日に、長めの時間をとったお茶のお稽古があった。 どういうわけか一つの茶碗を使って四人の客に薄茶をふるまう、 というお役目が与えられた。 お客となってくださるのは、みなさん目上の方々。 茶を点てて飲んでいただき、茶碗を返してもらって ふき清め、…

寒露のころ

きょうは二十四節気の「寒露(かんろ)」。 北国では初氷がみられるようになり、 夜が長く、朝晩の冷え込みがはっきりと感じられるころ。 確かに、晴れた昼間は汗ばむ陽気で、日が陰るとひんやり。 うっかり羽織るものを忘れると風邪を引いてしまいそうな気…

450年前に作られた茶釜の音にときめく「ニュイ・ノワール 夜咄」大西清右衛門美術館

織田信長に仕えたとされる釜師が450年ほど前に手がけた 茶釜の音を、いま聴ける不思議さよ。 「ニュイ・ブランシュ(白夜祭)KYOTO2014」の会場の一つ、 大西清右衛門美術館でのこと。 「ニュイ・ブランシュ(白夜祭)」は、パリで毎秋開かれる 一夜だけの…