なずなノート

お茶や暮らし、映画、日々の発見をぼつぼつと、ぶつぶつと

お茶の時間

ひなびた味

少しご無沙汰している方から郵便が届いた。中に入っていたのは、お手紙と干し柿。うれしい!大ぶりで立派な西条柿を数日眺めた後、お茶とともにありがたくいただいた。干したものつながりか、いま干し芋にも夢中になっている。茨城県産のが時々のぞくお店で…

新茶を一杯

今年初めての新茶は、歩き疲れた身に、すーっと染みた。老舗のお茶屋さんで展開しているテイクアウトのお茶を初めて買ってみた。緑茶、ほうじ茶に加えて宇治の新茶もあったので、新茶を選んだ。注文が入ってからお茶を淹れてくれるのが当たり前のことながら…

お茶を呼ぶお菓子

とある地方の銘菓を仕事場でいただいた。 茶の湯にゆかりのある地で明治時代に考案されたというお菓子は、 一口食べると、「あ、甘すぎる……」。 甘さ控えめが普通となっている今では考えにくいほど、 砂糖をふんだんに使ってある。 茶席ではなくオフィスであ…

パンケーキのお茶会

遅まきながら先日、パンケーキ専門店に出かけた。 立ち飲みや居酒屋が並ぶ一角にひかれながらも通り抜け、 お目当ての店に入る。 イチゴが出回る時期でもあり、パンケーキの生地が見えないほど ぎっしりイチゴがのったタイプや、クリームが渦巻いたものなど…

茎茶

ある中華食堂で飲むお茶が好きで気になったので、何のお茶か聞いてみた。 すると烏龍茶の茎茶(くきちゃ)だと教えてくれた。 飲みやすいため選んでいるのだそう。 確かに、ペットボトルの烏龍茶のような渋みはない。 ごくごく飲めるので、いつも2〜3杯おか…

毎日淹れるお茶

ずいぶんさぼっていたところ、最近はほぼ毎日お茶を淹れている。 といっても、ふつうの日本茶、煎茶である。 ポットの湯を沸かし、急須に茶葉を入れ、湯を注ぐ。 しばらく待って茶碗に注ぎ入れる。 それだけの単純なことなのに、毎回味が変わる不思議。 湯の…

一杯のお茶

二、三日ぶりに湯を沸かし、茶を淹れた。週末、電池切状態になっていたのが休養すると茶をほしいと思う気力が湧いてきたようである。ティーバッグのハーブティーでもポットでしっかり蒸らせば十分おいしい。指先まで暖まる。こわばった心身もほどける。気力…

居心地のよいコーヒーショップ

大阪城の近くで見つけたコーヒーチェーン店。ビルの1階で、結婚式に対応するレストランが2階にあるためか、前庭が整えられている。年間を通して花が咲き、今はバラが一輪、二輪。すぐ横の駐車エリアで、空き缶をたくさんぶら下げたウエディングのオープンカ…

お茶の専門店で教えてもらった、抹茶の管理について

先日、お茶の専門店で抹茶を買った。 その際に店主の女性に教えてもらった話をご紹介。 とにかく抹茶は鮮度が命! 緑茶を挽いて作る抹茶は茶葉に比べて表面積がものすごく大きく、 パウダー状の抹茶一つひとつの粒子が 空気にさらされている状態なのだそう。…

手土産は難しい

時々お菓子をいただく機会がある。 ことにお茶のお稽古では先生や生徒さんがどこかに行った折に 買ってきてくれたお菓子のおすそ分けを、しばしば頂戴する。 圧倒的にもらってばかりなので、どこか遠出した時には お返しとまでは行かなくてもこちらも買うよ…

チャの木でも茶の木でなくても

一日に何度かお茶の時間をもっている。 朝の支度をしながら、水筒に入れて持って行く用と兼ねてお茶を淹れ、 慌ただしく立ち飲みながらもまず一杯。 午前中と午後に職場でほぼ一回ずつ、 帰宅後、夜ひと息つきたい時に。 日本茶、紅茶、中国茶、コーヒー。 …

茶を淹れたくなるとき

明代の中国で、 許次紓(きょじじょ)が茶にまつわるこんな漢詩を詠んでいる。……心手閑適 披咏疲倦 意緒棼亂……「飲時」 「茶疏(ちゃそ)」より(訳)こころも手もひまなとき読書や作詩にあきたときこころが混乱したときそんな境地を真似て、お茶を淹れると…

穀雨に新緑のミントティー

穀雨(こくう)のころには、たいてい雨が降るようです。今年の穀雨は4月20日。その翌日もあわせて2日間、やはり霧のような雨が降りました。 五穀をうるおす雨が降り、万物の成長をうながすとされる節気。とくに何を育てているわけでなくても、街中で草木の…

重要文化財•旧小西家住宅でのお茶会

「重要文化財でお茶会」というキーワードに惹かれて、5月17日の催しに参加してみた。 会場は、大阪•北浜近くの旧小西家住宅。 大阪最古の堀川・東横堀川の水辺とまちを楽しむ 「 e-よこ逍遙」 というイベントの一環として行われたものだ。 この建物は、ボン…

大山崎茶会2013年春「福建」

5月18日、アサヒビール大山崎山荘美術館で開かれた、 大山崎茶会「福建」を訪れた。 この催しは、大阪・西天満にある中国茶館「無茶空茶」さんが 開催している。普段は非公開の茶室や、 庭園、あずまやを会場にして、さまざまな中国茶を楽しめるという趣向…

茶を食べる ーー飲んだ後のお楽しみ

京都府南部の和束町で作られた茶を飲ませていただいた。 しかも三煎も。貴重なお茶は、飲み進むたびに それぞれ味が違うのに驚いた。 一煎目は、65度の湯、少量で淹れる。 その味は、甘みと、だしのようなうま味があった。 二煎目は、湯量、温度ともにアップ…