お茶の専門店で教えてもらった、抹茶の管理について
先日、お茶の専門店で抹茶を買った。
その際に店主の女性に教えてもらった話をご紹介。
とにかく抹茶は鮮度が命!
緑茶を挽いて作る抹茶は茶葉に比べて表面積がものすごく大きく、
パウダー状の抹茶一つひとつの粒子が
空気にさらされている状態なのだそう。
だから劣化がすごく早い。
ただダメになるといっても、風味が落ちるだけで
腐敗するわけではないから、なかなかわかりにくい。
抹茶に使われる茶葉は、覆下(おおいした)栽培といわれる
特別な方法で育てられる。
生育中に寒冷紗(かんれいしゃ)という黒い覆いをかぶせることで、
お茶の旨み成分テアニンが増すのだそう。
せっかく手間ひまかけて作られた抹茶を、
お店の人はできるだけおいしい状態で飲んでほしいし、
私たちも飲みたい。
なので、もったいぶらずにどんどん飲むのが正解。
また、これはお客様から聞いたアレンジですが、
と教えてもらったのが、抹茶ミルクやグリーンティーにして飲むというもの。
抹茶だけだと湯に溶けにくいところ、
抹茶と砂糖を混ぜてからだと液体に溶けやすくなるのだとか。
お菓子や料理に使ってもよい。
あともう一つ大事なのが、回転のよい店で買うこと。
高級品種よりも、よく売れる手頃な抹茶の方が鮮度がよいことが多い。
「この品種なんか、いちばんの売れ筋ですから消費税の回転が早いのです」と、
手頃な抹茶を買う客に教えてくれた。
下の画像は、宇治茶の産地で見かけた
黒い寒冷紗をかけた抹茶用茶葉が生育中のところ。