本
世田谷文学館の「開館20周年 植草甚一スクラップ・ブック」展では、 展示の最後に古本屋「三歩屋(さんぽや)」が設けられている。 4万冊ほど蔵書をもつ植草甚一(J・J)が、下北沢あたりで 古本屋を営むのを夢想していたことにちなんで、つくられたのだそ…
ちいさい女の子へのプレゼントに『ぐりとぐら』を買った。 青と赤の帽子と服がトレードマークの野ねずみが登場する、あの絵本である。 ふと奥付を見る。 1963年に出版され、2014年10月でなんと203刷。 51年の長い間、ずーっと読み継がれてきたことがわかる。…
「お茶のお稽古をすると、こんなふうに感じるのか」と、 茶道を習う心地を教えてくれた本『日日是好日(にちにちこれこうじつ)』 (森下典子著/新潮文庫)。 エッセイストとして活躍する著者が、二十歳から25年以上にわたる 茶道との関わりをつづった一冊…
レピッシュ特集があるというので、初めて『キーボード・マガジン』を購入した。 ノスタルジーにとどまらない、昨年の熱いライブにまいった出戻りファンなので。 特集はどどーんと14ページ! もフィーチャー。 天国に召されたキーボーディスト 上田現ちゃんと…
大河ドラマとかでは決して描かれない、 でも濃密でボリュームたっぷりな、女の人生を紡ぐ小説。 『ラブレス』=愛のない、北海道の開拓小屋で生まれ育った百合江は、 中学を卒業後すぐ奉公に出され、昭和26年、16歳で旅芸人の一座に飛び込む。 そこから始ま…