なずなノート

お茶や暮らし、映画、日々の発見をぼつぼつと、ぶつぶつと

2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

大阪ヨーロッパ映画祭で上映「わたしの名はジン」

ジンはトルコに住む、17歳のかわいい女の子。 愛する母と離れ、都会をめざして歩く。 深い森と岩山を上っては下り、時にはバスに乗ったりヒッチハイクしながら一人で進む。 この映画がロードムービーにとどまらないのは、 ジンは真っ暗な山道を駆け下りるほ…

映画ファンの夢!? 450作品を編集した「ファイナル・カット」

映画好きなら一度は考えるかもしれない。「好きな映画の断片を集めたら、作品が一つできるんじゃないか」と。そんな妄想を緻密かつていねいに形にしたのが「ファイナル・カット」だ。 新旧の有名な映画450本のカットが詰まった作品がどんなものか気になり、…

茶道を習うおもしろさを教えてくれた『日日是好日』

「お茶のお稽古をすると、こんなふうに感じるのか」と、 茶道を習う心地を教えてくれた本『日日是好日(にちにちこれこうじつ)』 (森下典子著/新潮文庫)。 エッセイストとして活躍する著者が、二十歳から25年以上にわたる 茶道との関わりをつづった一冊…

立冬、そして炉の季節到来

暦の上で冬がはじまる「立冬」のころ。 久しぶりに訪れたお茶のお稽古では、 先月までの「風炉」ではなく、「炉」に変わっていた。 5月と11月。衣替えをするように、茶釜の位置が変わり、 お点前も少し変わる。半年前まで行っていた動作は毎回きれいさっぱ…

「ムード・インディゴ 〜うたかたの日々」ディレクターズカット版

フランスで作家、詩人、音楽家として活躍した ボリス・ヴィアンの恋愛小説『うたかたの日々』を映画化した作品。 舞台はパリ。他人のために働かなくても生きていける財産持ちの青年コラン。 家には専属シェフのニコラと、チャーミングで働き者のハツカネズミ…

高松駅が好きな理由

JR高松駅に降り立つと、テンションが上がる。 なぜか。それはたぶんヨーロッパのターミナルを思わせるからだ。 駅の建物に入るとすぐに電車が見える。階段がなく改札口からホームにかけて、なだらかなスロープなっているのは、 日本のターミナルではめずら…

1250年前の宝物を拝見「第65回 正倉院展」奈良国立博物館

奈良国立博物館の「第65回 正倉院展」へ。 雨にも負けず、大混雑にもめげずに正倉院展を訪れるのは、 奈良時代のロマンあふれる品々に会いたいからだ。 東大寺近くに、奈良時代中ごろ(8世紀)に建てられた宝庫「正倉院」がある。 聖武天皇遺愛の品をはじめ…

モースと茶のつながり「明治のこころ モースが見た庶民のくらし」江戸東京博物館 その3

「お茶、お茶、お茶と朝昼晩及びその他あらゆる場合、お茶ばかりである。行く先で必ずお茶が出されるのは、日本において気持ちのいい特徴の一つである」そんなモースの言葉が残されている。彼はまた、日本人と茶のつながりに惹かれたようだ。茶畑を訪れ、茶…