茶を食べる ーー飲んだ後のお楽しみ
京都府南部の和束町で作られた茶を飲ませていただいた。
しかも三煎も。貴重なお茶は、飲み進むたびに
それぞれ味が違うのに驚いた。
一煎目は、65度の湯、少量で淹れる。
その味は、甘みと、だしのようなうま味があった。
二煎目は、湯量、温度ともにアップ。
すると、キリッと苦みと渋みが立ってきた。
それは、たとえるなら一煎目でやさしく挨拶し、
二煎目で慣れた頃にキツいことを言ったり、毒を吐いてしまう
人との関わりに似ているような……。
そして、およそ100度の高温で淹れた三煎目の茶は、
さらっと喉を通りすぎていく。
さらに三煎いただいた後のお楽しみ。
茶葉もたべられるのだ。
茶葉にかつお節をふわっとのせて、
しょうゆをかける、まさに「おひたし」。
二煎目にあった苦みや渋みは全然感じない。
「元気な野菜」という感覚でいただいた。