なずなノート

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綱渡りの乗り継ぎファインプレー〜サンダーバードから新幹線博多行き最終へ〜

 先日、金沢から大阪行きの特急サンダーバードに乗った時のこと。

その日は湖西線近江舞子駅あたりで風が強く、特急は運行できなくなったそうで、

急きょ「米原経由に変更し、遠回りのため遅れが見込まれます」

とアナウンスがあった。

 

そのため大阪に到着するのに20分程度の遅れが見込まれると。

金沢18:42発サンダーバード42号。大阪到着予定はもともとは21:22。

 

「大阪から先の連絡につきましては、追ってお知らせします」とも。

何度か乗務員に呼びかけるアナウンスを経て、本来は停車しないはずだった

米原駅に接近。するとまたアナウンス。

「新大阪で博多行き最終の新幹線にご乗車予定のお客様にお知らせします。

米原駅でひかり新幹線にご乗車のうえ、京都でのぞみ59号 博多行き最終に

お乗り換えください」というのだ。

 

さらに乗り換え希望の乗客に対して「4号車の後ろ寄り出口にお集まりください」と

指示が続く。

急ぎながらカートを引き4号車に向かう人たちを、5号車の自由席から見守るしかない。

米原到着を前に、臨戦態勢にスキはなかった。とくに急ぎでなくても臨場感が伝わる。

 

米原駅に着いたのが20:40。

ひかり525号の時刻表に表記されてある米原を発車する時間は、20:41。

ギリギリ、というか、階段の上りなどを考えると間に合わない。

でも、きっとどうにか連携がうまくいったのだろう。

 

停まるはずじゃなかった米原駅では、停車時間はごくわずか。

なので皆さんが無事に乗り換えを完了されたかは見届けられなかったけれど。

 

時刻表を見てみると、

サンダーバード42号が新大阪に21:17に定刻通りに着けば、

新大阪21:26発のぞみ59号に乗り、博多に23:56に着く。

 

そこを米原でひかり→京都でのぞみ乗車という裏技のような手段でもって、

米原20:41発ひかり525号に乗車し、京都でのぞみ59号に乗り換え博多23:56着、

という方法を提案した、というわけである。

 

結局、大阪駅に到着したのは約1時間遅れ。やれやれ。

湖西線はしょっちゅう止まると聞くけれど、迂回し、

本数の多い米原〜大阪間の東海道線をやりくりし、

乗り継ぎ客を代替手段で無事に到着地に届ける、っていう連携プレーは、

「グッジョブ」って言っていいんじゃないかな。