なずなノート

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最終上映も立見が出る大盛況「きっと、うまくいく」

 梅田ガーデンシネマの「きっと、うまくいく」最終上映へ。

立見でどうにか入場し、通路に座りこんでの鑑賞はややきつかったけど、

どっと沸く場面が何度もあってライブ感たっぷりで、もう満腹!

 

 この作品を見て、インド映画のイメージが変わった。

歌や踊りはもちろん出てくるんだけど、

それがメインテーマではない。

 

原題の「3 idiots = 3人のまぬけたち」を中心にした青春映画。

それぞれの人物がていねいに描かれているのが今まで見たインド映画と大きく違うところだと思う。

 

 インド最難関のICE工科大を舞台に、

工学よりも動物が好きなファルハーン、

神頼みの心配性、ラージュー。

 そして、権力にひねりを込めて盾つき、

どこまでも友人を大切にするランチュー。

「知識はどこでも学べる」

「成功を追うのは間違い。優秀なら成功はついてくる」

Aal Iiz Well (うまーくいーく)」

 

そう話してまわりの人たちを変えていくランチューが

なぜあんなふうにいられるか、

後半、徐々に秘密が明らかになる。

 

「コンピュータウイルス」と呼ばれ、

「人生は殺し合いの競争」と煽る校長も、

息子を自殺で失った痛みを持つ人間として描かれ、

その娘ピナは初めは反発しながら、何ものにもとらわれないランチューに惹かれる。

 

 

 3Dではないんだけど、人物が飛び出してきそうなくらいに

生き生きと迫ってくる。

卒業10年後と大学のころを行き来しながら、

インドの美しい山、川、湖の風景を感じ、

見ている側も一緒に、ランチューを探す旅に出る。

 

 ややネタバレになるかもだけど、
最後の小学校がまたよかった。
自転車を使って羊の毛を刈ったり、脱穀したりと
科学のアイデアがあふれていて、自由な雰囲気で、
もっと見ていたかった。

 

 

 初めは2週間限定の予定だったのが、

あまりの人気ぶりに延長に延長を重ね、

なんと12週間のロングラン上映を達成。

最後の回も拍手が起こっていた。

 

上映終了後、エアインディアのキャラクター「マハラジャ」がお見送り。

ダンニャワード!!

 

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