千里セルシーシアター本日閉館
地下の食堂街の奥に、ひっそりとある映画館。
ここにあることが当たり前すぎて、なくなるなんて考えたことがなかった。
千里セルシーシアターがきょう8月31日をもって閉館した。
淡々と、地味であっても選りすぐりのよい作品を上映してくれる。
また特集企画やインターネットの活用で個性を前面に出す劇場が多いところ、
あまり色をつけることなく名画を静かに集めて
上映してくれる映画館、という印象を持っている。
通常1300円、連日最後の上映分は千円という価格設定も有り難かった。
最終週は「天国の日々」と、最終日の「最強のふたり」をもって、さようなら鑑賞とする。
満席のなか、あちこちで笑い声で沸きながら
大好きな映画「最強のふたり」を見られたのは貴重な思い出としたい。
しんみりした気分が遠くなり「あれ、きょうで本当に最後かな」と不思議に感じられたから。
42年の歴史ある劇場内には、年季の入ったデザインもいろいろ。
たとえば、スクリーン前のグレー色の柵。
両サイドにある「禁煙」の表示も恐らく当時からのものか。
この椅子ともお別れ。
よい映画をたくさん見せてもらって、ありがとうございました。