トマトがいっぱい
お盆前、これから台風が接近するとのニュースがあった日に
トマトがどっさり届きました。
ずっしりと全部で推定3キロほど。
送り主は郊外で家庭菜園をされている方です。
トマトは豪雨に打たれたりして急激に水分を吸うと、
実が裂けてしまう「裂果(れっか)」という現象が起こるのだそうです。
それを避けるため、一気に収穫したトマトたちがやって来たわけです。
まだ実が青いころに収穫され、出荷の途中で赤く色づくという市販のトマトに比べて、
こちらはギリギリまで枝になっていた、まさに「完熟」。
ところどころ裂果しているものもありましたが、
この機会に有り難く活用することにしました。
まずは、ドライトマトにしてみます。
ウエブで調べてみると「ミニトマトだと簡単にできる」とありましたが、
さて中玉トマトではどうでしょう。
くし切りにして日差しに当てました。
皮を湯むきして、丸ごとピクルスに。こちらは保存食。
料理家・高山なおみさんの初めての著作『世界空想料理店』に
紹介されていたレシピをもとに、
水と酢を7:3の割合で、あとは粒こしょうやハチミツ、ローリエを
あわせて一煮立ちさせたピクルス液に、湯むきしたトマトを浸します。
冷蔵庫で1週間は保つそうです。
細かく切って、ピーマンやタマネギ、キュウリの粗みじん切りとともに
ボウルに入れ、「ガスパチョ」も作りました。
余ったピクルス液で調味すると、適度に酸っぱくて
からだじゅうにビタミンが染みわたるようです。
台風一過のあとは野菜の価格が高騰し、
こんなぜいたくはもう望めません。貴重なおすそ分けでした。
そうそう、気分よく日なたで干していたトマトですが、
乾くより先に虫がわんさかやって来て、結局うまく乾燥とはいきませんでした。
ミニトマトなら早く乾燥するからよかったのでしょうか。
それだけが心残りな夏休みの思い出です。