なずなノート

お茶や暮らし、映画、日々の発見をぼつぼつと、ぶつぶつと

季節のこと

寒さの底

寒さが底となる大寒のまっただ中。最低気温0.8度だともっと寒い地域はたくさんあるだろうが、慣れてない身にはしみる。自転車を10分、20分、30分と走らせても寒さは続く。足先や手先まで温もらず、思いっきりペダルを踏み込めない。道すがらに見かける人気…

うれしい寒中見舞い

大寒を過ぎ、今年初めての寒中見舞いが届いた。雪が降る地からのたより。ハガキには水仙の画像と水仙の切手、そして「水仙や 白き障子の ともうつり」と松尾芭蕉の句が添えられていた。よい香りが漂うような一枚。用件は主にメールなどでやり取りするように…

大寒のころ

二十四節気の「大寒」のころ。 「寒の入り」となる小寒から15日目、 暦の上では冬の最後の節気でもある。 新芽を蓄えたケヤキが少し離れてみると少し赤色っぽく見えて、 梅のつぼみもふくらみ始めるころ。 春を目前に控え、一年で最も寒さが厳しい時期とされ…

少しだけのソラメシ

まわりの人々にはあまり賛同してもらえないが、 屋内よりも外でお弁当を食べる方を好む。 仕事の空間を離れて、外の空気を感じるだけで リフレッシュできる気がする。 ただ今は小寒のころ。 防寒対策が不十分だと、お弁当を食べる数十分の時間が つらいもの…

酒粕好きのためのホットドリンク

自転車に乗っていると手先足先がぐっと冷える冬の夜。家に帰って飲むとほかほかと温まるのがホットドリンクである。ただいま酒粕3種が冷蔵庫で待機中ということもあり、時々作るのが酒粕入りの飲み物。名前をあえてつけるなら「酒粕ミルク」か。酒粕と牛乳…

初めての卵酒

心身ともに調子が出ない休日。ひょっとしたら風邪かもと思い、風邪によさそうな飲み物、卵酒を作ってみた。参考にしたのはこちら↓砂糖40グラムのところを30グラムと少なめにアレンジした。 卵酒の作り方【材料 一人分】日本酒 カップ1杯(180ml)卵 1個砂糖…

「雨奇晴好」お茶の初げいこ

新年明けて初めてお茶のお稽古へ。床の間の掛け軸には、「雨奇晴好(うきせいこう)」の文字。床の間にはお茶会の主題が掲げられている。北宋の詩人 蘇軾(そしょく)の詩の一節から引かれたもので雨が降るのもよし、晴れるのもよし。雨でも晴れでもそれぞ…

仕事始めのまちなかスケッチ

寒さを感じさせない小春日和の仕事始め。 久しぶりに会う職場のみなさんと話すのも新鮮で ふだん昼食後に襲う眠気も、適度な緊張感からか今日は訪れず。 製薬会社が多い道修町通りでは、4〜8人くらいのかたまりがたくさん。 年始のあいさつ回りがまだ息づ…

年末のような年始

家の裏にメジロがやって来たのどかな元旦。年末に終わらせるはずだったのに延ばしのばしにしていた掃除や年賀状書きに取り組んでいるのはこちらです。書くのはやっかいでも、もらえば少しはうれしい年賀状。午後から取りかかり、夜に仕上がり近所のポストに…

今年も「無事」お茶のお稽古が終了

今年最後のお茶のお稽古に参加した。 床の間には「無事」の短冊が掛けられていた。 「お茶の世界では、一年の終わりに感謝を込めて 『無事』の文字を掛けます」と先生。 行書体というのか、それとはすぐに読めないくらい 達筆な文字はアートを鑑賞するような…

クリスマスのあと

ピザの配達や居酒屋の店先、10人ほどが扮装してバイクでツーリングしている光景など、あちこちでサンタクロース風の人を見かけたここ二日間。デパートでは全館クリスマスのディスプレイだったのが翌日訪れると、あら不思議。クリスマスなんてかけらも残さず…

革カバー手帳を一年使った経年変化

来年の手帳を買ってまず取りかかるのは、一月から順に家族の誕生日を記入することだ。その作業をひと通り終えてから予定を書きはじめる。 来年も、今年に引き続き同じ手帳カバーで迎える。昨年末、新調したもので、牛革の手帳。 イタリアで革製品を手がける…

冬至のころ

22日は 冬至と新月が19年ぶりに重なった、「朔旦冬至(さくたんとうじ)」だった。太陽の中心が冬至点を通過し、北半球では一年中で昼がいちばん短く、夜がいちばん長くなるころ。先日、知り合いと話している時、「冬になると睡眠時間が長くなる気がする」と…

寒風吹きすさぶまちのスケッチ

全国で大荒れの天候となったきょう。昼間歩いていても風、寒さともに強烈で帽子とマフラーが手放せなかった。格別寒い日に見かけた風景をご紹介。・カレンダーをくるっと巻いた束を持っている人を電車で何人か見かけた。もう挨拶回りを兼ねてカレンダーを配…

大阪の紅葉 2014年11月の記録

名所といわれるスポットに訪れないまま、 今年も紅葉の時期が終わってしまった。人が賑わうところでなくても、紅葉を楽しめる場所は探せば見つかる。たとえば、大阪市北区と都島区を結ぶ「桜宮橋(さくらのみやばし)」あたり。通称・銀橋。京都市役所など…

見納めの紅葉

きょう歩いていて二回マフラーを落とした。一度目は「あれ? マフラーがない」と気づいて200メートルほど引き返して見つけた。二度目は駅前で。自転車のおじさんが「落としたよ」と声をかけてくれて、気がついた。ぼーっとしすぎ。そんなこんなでリフレッシ…

小春日和にソラメシ

二十四節気では「大雪(たいせつ)」のころ。山が雪に覆われ寒さが厳しくなるとされる時期。大雪にあたる7日と翌日の8日の夜は、自転車に乗っていると凍えるほど寒かった。きょう10日は日差しが明るくお出かけ日和。久しぶりに靭(うつぼ)公園へ、ソラメシ…

名残の黄葉

きょうの冷たい雨が降る2〜3日前、高麗橋を渡る機会があった。 橋の西端にそびえるイチョウを見たかったので。 橋を渡るたびに大きなイチョウを目にし、 冬の枯れ枝から新緑、夏の青々と茂る葉、 そして美しい黄葉までを眺める。 紅葉だけでなく、黄色い葉…

立冬のスケッチ七景

きょうは二十四節気の「立冬」。 暦のうえでは冬になった。冬立つ日。木枯らしが吹き始めるころ。 身のまわりで拾った「立冬」 のスケッチ七景は、こんな感じである。・今年のカレンダーがあと2枚だと気がつく・野菜の市で、イチジクが今週で終わり、来週か…

171年ぶりのミラクルムーン

日が暮れてまもない午後6時前、用事で外に出たらひときわ月がまぶしかった。 どこかで読んだ、そう今夜は「ミラクルムーン」だ! 「後(のち)の十三夜」ともいわれるそう。 辞書を繙(ひもと)くと、もとは陰暦9月13日の夜のことで、 旧暦8月の十五夜に次い…

霜降のころ、風炉の季節の終わり

暦の上では晩秋。露も霜となって降りるころ。 二十四節気の「霜降(そうこう)」は、今年は10月23日だった。 北の方から順に霜が降りはじめ、 秋雨が降り、秋が深まるころ。 秋の最後の節気。 昨夜の雷雨はそんな節気を思い出せないほど 激しくこわいものだ…

440円の贅沢、銭湯

心身ともに調子がすぐれない時、ひきこもりな一日を過ごした時。 どよーんとした空気をリセットしに最近訪れるのは、銭湯だ。入湯料は440円。 毎日通うことはかなわないが、たまにならね。 気に入っている銭湯には小さいながらも露天風呂やジェットバスもあ…

台風一過、秋冷のころ

大きな台風が通り過ぎた昨日、夜には急に冷んやりしてきて、縮こまりながらの自転車での帰路だった。そんななかキンモクセイの香りに出合った。夜は目で景色を追うことが少ないせいか、キンモクセイの香りが不意打ちにやってくる感じ。姿は見えないけれど、…

寒露のころ

きょうは二十四節気の「寒露(かんろ)」。 北国では初氷がみられるようになり、 夜が長く、朝晩の冷え込みがはっきりと感じられるころ。 確かに、晴れた昼間は汗ばむ陽気で、日が陰るとひんやり。 うっかり羽織るものを忘れると風邪を引いてしまいそうな気…

重陽のころ

きょう九月九日は「重陽(ちょうよう)」の節句。 菊の節句であり、陰陽思想で奇数は「陽数」とされることから、 「九」はいちばん大きな陽数となるのでおめでたいともされる。 一月七日、三月三日、五月五日、七月七日につづく五節句の最後でもある。 平安…

夏のスポーツドリンク、はじめました。

今週から毎朝、スポーツドリンクを作り始めた。 自転車乗りとしては、日よけと同じくらい水分補給が大事なので。 汗をかいて失われる塩分、疲労回復にもよいとされるビタミンCも取れるし。 毎日作ると、夏本番がやって来たことを感じる。 たびたびスポーツド…

【小暑のころ】蓮が見ごろ

少し時間が経ってしまったけれど、7月7日ごろの朝に蓮を見に出かけた。 行き先は、大川の河川敷に突如あらわれるハス池。 場所は造幣局の川向かいあたり。 小さな池の一面に、白やピンクの蓮が咲いていた。 一片の花びらは、まさに「散り蓮華」。 そっと汁物…

セミの初鳴き

朝、大きな木々がそびえる公園近くを自転車で走っていたら、 耳が反応した。 セミの鳴き声だ。 シーシーとか細く、まだ群れではない。 今日から七月。 明日は雑節の半夏生(はんげしょう)。 夏至から11目にあたり、梅雨が明けはじめ、田植えを終えるころと…

夏至のころ

きょうは二十四節気の「夏至」。北半球では一年で最も日が長くなる頃。この日を境に本格的な夏とされる。梅の実や山桃がなり、クチナシが酔いしれるような甘い香りを放ち、色とりどりのアジサイが咲く。五月初めの立夏の頃に摘んだ新茶が出始め、梅雨前線が…

立夏ーー夏の点前のはじまり

春分と夏至の中間、立夏(りっか)のころ。 お茶好きとっては2つのトピックスにより、そわそわする季節である。 まず茶道では、立夏の前後に大きな変化が見られる。 冬のお点前から夏のお点前に変わるという一大イベントを迎える。 畳をめくったところに炉を…