なずなノート

お茶や暮らし、映画、日々の発見をぼつぼつと、ぶつぶつと

今年も「無事」お茶のお稽古が終了

今年最後のお茶のお稽古に参加した。

床の間には「無事」の短冊が掛けられていた。

「お茶の世界では、一年の終わりに感謝を込めて

『無事』の文字を掛けます」と先生。

行書体というのか、それとはすぐに読めないくらい

達筆な文字はアートを鑑賞するようなおもしろさがある。

 

茶室では「無事是貴人」や「先今年無事目出度千秋楽」

が掛けられることが多いよう。

ここではスペースの問題もあり短冊で「無事」を掲げる。

 

お母様の介護でしばらく休まれた方、

仕事を辞めたという方、みなそれぞれに事情がある。

何があってもなくても「無事」。

 

茶席の禅語が意味するところはわからない。

それでも、一年の終わりに一席をともにし

お茶をいただけることに感謝の気持ちが湧く。

 

写真は、本町近くの三休橋筋で見かけた栴檀(せんだん)の木。

黄色く実が色づき、青空に映えてきれい。

 

「栴檀は双葉より芳し(せんだんはふたばよりかんばし)」

優れた人物は幼いころより他よりずば抜けた才能を発揮する、という意味だそう。

そんなかけらもない身ではあるが、来年はもう少しはお茶をしっかり学びたいところだ。

 

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