171年ぶりのミラクルムーン
日が暮れてまもない午後6時前、用事で外に出たらひときわ月がまぶしかった。
どこかで読んだ、そう今夜は「ミラクルムーン」だ!
「後(のち)の十三夜」ともいわれるそう。
辞書を繙(ひもと)くと、もとは陰暦9月13日の夜のことで、
旧暦8月の十五夜に次いで月が美しいとされる、とある。
現在使われている太陽暦に比べて、旧暦は一年の日数がすくないため
約3年に一度、閏月(うるうづき)を入れて調整しているのだという。
えっ、ほんと!? 手元にある手帳を見たら果たして、
今でいう10月24日から11月21日までが、閏月の九月だった!
今日11月5日は旧暦で「閏九月十三日」になる。
閏年は知ってたけれど、閏月なんてまったく知らなかった。
世の中には不思議がまだまだあるものだ。
詳しいことはまだ調べられていないけれど、
一年に3度、名月を見られるのは171年ぶりの現象なのだとか。
それを知るとなかなか感慨深い。
じっくり愛でる間もなかったものの、
雲の間から顔を出す月の輝きにはっとした。