なずなノート

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「雨奇晴好」お茶の初げいこ

 新年明けて初めてお茶のお稽古へ。
床の間の掛け軸には、「雨奇晴好(うきせいこう)」の文字。
床の間にはお茶会の主題が掲げられている。

北宋の詩人 蘇軾(そしょく)の詩の一節から引かれたもので
雨が降るのもよし、晴れるのもよし。
雨でも晴れでもそれぞれに趣きがあるという意味だそう。

明けて早々の2015年に、どんな天気もよし。
転じてどんなことが起こっても、それぞれの趣きを味わうように、
とのメッセージが込められているのかな。

「奇」は普通とは違い、抜きんでて素晴らしいことを示すのだそう。

添えられた画は、一筆書きで力強く描かれた富士山。
先代家元の筆によるものだとされる。

この掛け軸が飾られるのは、年に一度、
新年の時だけ。
今年も拝見できてうれしい。
また来年のお楽しみに。