なずなノート

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『男はつらいよ』映画第一作を観る

 お正月に寅さんの映画を観る機会はなかった、昨年までは。

 2014年のお正月に『男はつらいよ 夕焼け小焼け』を観て、 
今年同じ劇場でまた年明けに寅さん映画を観る。
今回はなんと映画第一作!

中学生の時に家出した寅さん(車寅次郎)は、
20年ぶりに生まれ故郷、葛飾柴又に戻る。

初めは歓迎ムードだったのが
 妹・さくらの見合いをぶち壊したり、
完全なる片思いの相手に心ときめかせ、
その後、彼女に婚約者がいることを知るとガックリしたり。
心のキズが言えぬ間にまた旅に出る。
そんな愛すべき寅さんの原型が生き生きと描かれている。

 映画第一作ということで、後につながる逸話が出てくる。
たとえば、さくらと博が結婚する経緯や、
タコ社長との舌戦の幕開け、初代マドンナが御前様の娘であることなどなど。

若くてものすごくかわいいさくらや
夜の葛飾柴又の通りで、くるっと回って
踊る寅さんの姿を観られるなんて!

1969(昭和44)年上映当時の観客とおなじように、
今年もお正月に寅さんに会えた。
鑑賞後はほんわかとした気分に。
なんだかよい一年になりそう。

2015年1月、塚口サンサン劇場で鑑賞。

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