失われた映画館をもとめて
京都みなみ会館では、開館50周年を記念して
現存するリーフレット(のコピー)が展示されていた。
圧巻の情報量!
同館で上映した数々の映画とともに、
関係するほかの劇場での上映情報もたくさん載っていた。
文字を目で追うと、今はもうなくなってしまった映画館が
たくさん出てきて、お目当ての映画上映を待つ間、
じっくり眺めてしまった。
ソニータワーの地下にあった心斎橋シネマ・ドゥ、
いちばん好きな映画監督ケン・ローチの映画を観に足を運んだ三宮アサヒシネマ、
こちらもケン・ローチの作品『SWEET SIXTEEN』だったかを観に行った
滋賀県庁のそばにあった滋賀会館シネマホール、
ほかには動物園前シネフェスタ4、弥生座、日本イタリア京都会館、
そして2014年に閉館した梅田ガーデンシネマ、千里セルシーシアター……。
訪れたことのある映画館もそうでないところも。
それぞれの映画館を訪れた人たちの中で、
今も思い出が息づいているんだろうか。
そうそう、この映画も楽しませてもらった。『オースティン・パワーズ』‼
おバカでおしゃれで笑える1997年公開作品。
テアトル梅田で観たかな。
このリーフレットたちのうち、手に入れた覚えがあるものでも
手元に残っているものは、ほぼない。
散逸しがちなリーフレットやチラシルイスも、きちんと保存すれば
立派な資料になるのだなと感心する。