なずなノート

お茶や暮らし、映画、日々の発見をぼつぼつと、ぶつぶつと

茶の湯

茶道を習うおもしろさを教えてくれた『日日是好日』

「お茶のお稽古をすると、こんなふうに感じるのか」と、 茶道を習う心地を教えてくれた本『日日是好日(にちにちこれこうじつ)』 (森下典子著/新潮文庫)。 エッセイストとして活躍する著者が、二十歳から25年以上にわたる 茶道との関わりをつづった一冊…

立冬、そして炉の季節到来

暦の上で冬がはじまる「立冬」のころ。 久しぶりに訪れたお茶のお稽古では、 先月までの「風炉」ではなく、「炉」に変わっていた。 5月と11月。衣替えをするように、茶釜の位置が変わり、 お点前も少し変わる。半年前まで行っていた動作は毎回きれいさっぱ…

煎茶道をのぞいて気がつく、抹茶道の特徴

少し前に、煎茶道のお稽古を見学する機会があった。 すると、ふだん接している抹茶道との違いに目が行った。 それは、タイム感というかリズムが違うこと。 煎茶道のその流派では、一煎目の玉露(ぎょくろ)をいただいてから、 お菓子を食べ、二煎目を味わう…

週に一度通う、茶道お稽古の効能

週に一回、お茶のお稽古に通いだして5年ほどになる。 その空間にいると、日常の些事から開放されて、 お茶の世界に集中できる。 集中するとスイッチが切り替わってリフレッシュでき、 新たな気持ちで日常へ戻れる。 それが自分にとってお稽古に通う、最大の…

「茶の湯の漆器―利休と不昧のデザイン―」湯木美術館平成25年春季特別展

湯木美術館の「茶の湯の漆器ー利休と不昧(ふまい)のデザイン」を訪れた。 この展覧会では、茶の湯で使用される漆芸品を中心に展示。 茶の湯の漆器は、千利休などの茶人や大名たちが 自ら「好んだ=デザインした」塗物の茶道具の登場により、16世紀に大きく…

京都グラフィー開催中に訪れた「大西家の近代ーー浄長・浄中・浄心」展

大西清右衛門美術館の「大西家の近代ーー浄長・浄中・浄心」を訪れたのは、 ゴールデンウイークの5月5日のこと。 ずいぶん前だけど、いちおう覚え書きメモ。 この日は、京都の街で行われた写真のイベント 「京都グラフィー」期間中で、同美術館も会場の一…

風炉の季節になりました

立夏を過ぎ、お茶のお稽古も衣替え。 炉から風炉に変わった。 畳を割ってくぐもって点前する炉から、 見た目も涼しげな、といわれる風炉へ。 先生は、今年初めての風炉の稽古のために、 青竹の蓋置(ふたおき)を用意してくださった。 新たな気持ちでお稽古…

お茶のお稽古〜旅箪笥の芝点て〜

今週で、冬の「炉」のお稽古が終わった。 来月からは、夏の「風炉」が始まる。 風炉のお点前はすっかり忘れているので……、 また新たな気持ちで取り組めそうだ。 その前に今月の備忘録。 今月取り組んだのは、「旅箪笥(たびだんす)」というお点前。 このお…

チャリティー茶会は、お茶のフェス!?

3月9日 10日に開催された朝日チャリティー茶会の追記。 客は茶券を購入し、一回券だと一席、二回券だと二席、 抹茶、煎茶の6流派のうち好きな流派のお茶を お菓子付で楽しめる。 前売り券だと二回券二千円と高くはない。 限られた時間にどの茶席を選ぶかとい…

チャリティー茶会に掛かる、篤志家の軸

朝日新聞チャリティー 第59回各流合同茶会へ。 この茶会は、収益を福祉事業に充てることを目的に開催され、 抹茶・煎茶あわせて各日6流派の 宗匠が茶席を設けるというもの。 3月9日(土)朝、表千家の生形貴重先生のお席に入る。 生形先生のお席は、毎回テー…

「江戸時代の千家のわび茶  宗旦の高弟とその弟子たち」展

湯木美術館で開催中の「江戸時代の千家のわび茶 宗旦の高弟とその弟子たち」展へ。 千宗旦(せん そうたん)は、千利休の孫。生涯、官職に就くことなく自身の「わび茶」を深めた人物。花入も掛け物も必要としない、床の間もない一畳半 の茶室、一閑張(いっ…

3月最初のお茶のお稽古

仕事の合間を縫って、お茶のお稽古へ。 自転車で15分ほどのお稽古場にダッシュで駆け付け、 ひと通りのお点前をさせてもらって、 とんぼ返りで職場に戻る。 毎週そんな繰り返し。 だからいつまで経っても上達しないし、 仕事が中断する分、仕事を終える時間…