なずなノート

お茶や暮らし、映画、日々の発見をぼつぼつと、ぶつぶつと

週に一度通う、茶道お稽古の効能

  週に一回、お茶のお稽古に通いだして5年ほどになる。

その空間にいると、日常の些事から開放されて、

お茶の世界に集中できる。

 

集中するとスイッチが切り替わってリフレッシュでき、

新たな気持ちで日常へ戻れる。

それが自分にとってお稽古に通う、最大の効能だ。

 

  毎回お稽古の内容を覚えられないのは情けないけれど、

たぶんそのおかげで、毎回新鮮な気持ちで臨めている。

 

とはいえ、ふだんの流れはこんな感じだから、

残念ながら優雅な世界からはほど遠い。

 

 教室の終わり間際に駆け込んで、

薄茶のお点前、一通りを15分ほどでささっと行い、

片付けに入る。

あるいは片付けもサボってトンボ帰り。

 

 人がお点前されているところを見学する機会がほとんどないので、人の振り見てわが振りを直す、

ということができない。

だから、時間が経ってもちっとも上達しないのだ。

わかっちゃいるけど、やめられない状態。

 

 一方、こないだお稽古終了時間ギリギリに来られた先輩は、

ちょっとスタンスが違っていた。

 

 あわててお点前に取り組むことはせず、

お点前するのをあきらめるかわりに、

ゆっくりお茶とお菓子を味わってらした。

 

そんな様子を拝見すると、

あせあせお点前するのはちょっと違うんじゃないかという気持ちも起こる。

 

「茶の湯とはどういうものか、定義できないもの。

また定義しなくてよい。茶の湯はもっと懐が広いもの」

 というお話を聞いたことがある。

 

あれも茶の湯、これも茶の湯、

と広い心で、その時々でよい選択ができたら、

もっとお茶の時間を楽しめるのだろうなあ、

 

写真は、大先輩の生徒さんがお庭で育てた、

カワラナデシコガクアジサイ、ホタルブクロ、斑入りのススキ。涼しげ。

 

 

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