何をしていても集中できない一日。
くさくさしたまま終えるのはいやだなあと考えもなく自転車を走らせて、
なんとなく芝生の広がる中洲に行きついた。
行儀わるいのは承知しながらも、ごろんと仰向けになる。
クルマが通る音や観光船の音、犬の散歩をする人たちの声が
遠くに聞こえながらも静か。
草の香りをかんじながら深呼吸。
丸く見える空には南東から半月が姿をあらわしている。
そんなことを思っていたら、ほんの短い時間で
リフレッシュできた気がする。
日没が早まる秋の日暮れどき。
小さなコウモリたちが飛び始めたので、
ひとまずお開きにしよう。