なずなノート

お茶や暮らし、映画、日々の発見をぼつぼつと、ぶつぶつと

原節子の最古の作品『魂を投げろ』

 現存するなかで、原節子が出演した最古の映画が参考上映されるというので

観に行ってみた。1935(昭和10)年公開の『魂を投げろ』。

このとき原節子、15歳!!

セーラー服姿の原節子はもちろんかわいいけれど、凛として美しい。

 

旧制中学の予選を描いた青春映画。原は不遇のエース早崎の妹。

予選を勝ち進み、いよいよ決勝戦に進んだと思ったら上映終了。

参考上映なので仕方なし。

 もとは65分の作品で、見つかったフィルムは最初と最後が欠落しているため

30分ほどの上映だった。初期の原節子を観られただけで満足。

 

上映後に原節子の評伝を執筆中のノンフィクション作家の

石井妙子さんによるトークが行われた。

 

原節子にまつわる噂のいろいろがお客さんから質問されたけど、

真相は謎のまま。

「こうあってほしい」という人々の願いが、さまざまな噂を生んだのでは、

というお話に納得。

 

 小津安二郎監督による6作品をはじめ、

7週間にわたり一挙に約42作品が上映される。

2015年4月、シネ・ヌーヴォで鑑賞。