なずなノート

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杉本恭一「KS888KS」ツアー初日@大阪

 ライブっていいな。

思いもかけない音楽に出会えることもあるんだな。
そう思わせてくれるライブだった。
 
杉本恭一さんの 「KS888KS」ツアー初日の大阪。
今回は、あらかじめリクエストを募り、
上位の曲を演奏するという趣旨だという。
東京、名古屋、大阪の会場で聞きたいオリジナル曲3曲と、
カヴァー曲1曲を投票できるというもの。
 
それをふまえて「ライブの構成を考えて、きょうは上位27曲までで選んだ」と恭一さん。
 
上位5曲とカヴァー曲1曲は、ライブの中盤に
お楽しみ企画つきで紹介してくれた。
 
オリジナル部門の第1位は、「空と踊る男」。
レピッシュというバンドでともに活動し、2008年に他界した
盟友、上田現さん(以下、現ちゃん)のことを歌ったとされるナンバー。
「俺にとっても大事な曲」と前置きして恭一さんが紹介してくれた。
 
そしてカヴァー曲第1位は、上田現「いっそのこと」!
 
1991年に発表された現ちゃんのファースト・ソロアルバム
「コリアンドル」に収録されている曲。
もとのアルバムにも恭一さんはマグミさんとともにコーラスで参加している。
 
現ちゃんが24年前に発表した曲を2015年のいま、
バンドサウンドで初めて聞けるなんて! ミラクル。
曲を作ったひとは、もうこの世からいなくなってしまったけれど、
作品は残る。
 
演奏したり、誰かが聞いたりする機会があると、
ずっと音楽は生き続けるのだなあと感じた。
 
MCで恭一さんは「ライブのセットリストを作るのは、
自分の中では小説やドラマを書くような感じなんだけど、
今回は、冷蔵庫に入ってるあり合わせのもので作る感じ。
それがフォアグラやらキャビアやら、ラーメンなんかもあるような」。
そんなことをお話されていた。
 
これまでにない試みにより、新たな演奏に出会えて、
観客にも何かしら伝わるものがある。
また「コリアンドル」を買いなおそうとする客が、ここにもひとり。
 
2015年3月14日(土)、会場はLIVE SQUARE 2nd LINE。
 
そしてフライヤーを手にすると、
もうすぐなんだなあと実感がわいてきた。
 

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