なずなノート

お茶や暮らし、映画、日々の発見をぼつぼつと、ぶつぶつと

春の香り

 急に日が長くなったと感じる春の日を
「永日(えいじつ)」と表現すると、季語集に書いてあった。

そんな日に、西に向けて自転車を走らせ、
刻々と変わる夕焼けを眺めるのは飽きなかった。

車道脇を走っているので目には入ってこないものの、
何か所かでよい香りに出合った。沈丁花ジンチョウゲ)である。
見た目はどちらかというと地味な花木ながら、
香りは離れていても伝わるほど華やか。
ちょうど咲き揃う季節がやって来た。

梅や水仙沈丁花フリージア……。
春に咲く花は、ほかの季節よりも
香りのよいものが多い気がするんだけど、どうだろう。