なずなノート

お茶や暮らし、映画、日々の発見をぼつぼつと、ぶつぶつと

師走の風強いころ

 きょうは風が強かった。
乾いた枯葉がカラカラと音を立てて舞い、自転車がなぎ倒されるほど
強い西風が吹く中、思い切りペダルを踏んでもなかなか進まない。

ようやっと用事を済ませて、風向きが変わらないうちにUターンする。
今度は、すいすい。
さっきまでの大変さが嘘のように快適に走れる。
後ろから押してもらっているような、楽勝な感じ。

短い時間にどちらも体験できたわけだけど、
向かい風と追い風。
風そのものだけではなく、気づかないだけで
その二つに似た状況は案外、いつでも周りで起こっているのかもしれない。

順調だと調子に乗り、逆風が吹くとやたら落ち込む。
交互かはわからないものの、どちらも風が吹くのもアリ、と大局観でとらえられたら。
そう思うものの、実際には風向きにあたふたするばかりで、なかなか。