なずなノート

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「杉本恭一 アコギな夜2014」@大阪シャングリラ

 今年の「アコギな夜」の恭一さんは、テキーラを飲みながら上機嫌だった。
饒舌。初めから通しで演奏するベースの有江さんとのコンビネーションも絶好調。
 
酔いも手伝ってか話がとびとびになっていると、有江さんから笑いながら
「思いついたことすぐ言うの、やめてください」とツッコミが入る。
すると懐かしいエピソードトークが飛び出した!
 
恭一さんは「俺、昔からレピッシュの時からそうだったの」。
機材車に乗って移動する時、初めはマンガを読んだり、ゲームの桃鉄をしたりするけど、
そのうち飽きる。しりとりなんかもするが、だんだんやってくれる人が少なくなると、
車窓から見えるものを「あ、また牛丼の◯◯家だ」とか言い始める。
そうすると現ちゃんに「見えるものをただしゃべるの、やめてくれ」と言われたのだそう。
 
あとは最近思い出したという楽しい話。
20代のころ、どこか海外に向かう時のこと。
当時はまだ飛行機が喫煙OKでtatsuさんだけが禁煙席、
あとのメンバーは喫煙席を選んだ。
禁煙席のあたりを通った現ちゃんが「おもしろいから来てみろ」と呼ぶ。
行ってみると、タツさんがものすごくカラダの大きな外国人にはさまれて、
きゅうくつそうに座っていたという。
到着後、恭一さんが「おお、どうやった禁煙席?」と聞くと、
「キツかった。においも……」としょんぼりしていた話なんかも。
 
今回は「雨」「夜」「遊園地」にちなんだ曲を3曲ずつくらい演奏してくれる
コーナーがあった。
 
遊園地といえば、今はなき神戸ポートピアランドに着想を得たあの曲!
と真っ先に思いついた。
はたして! コーナーの一曲目は、上田現ちゃんの「パーティ」。
さざ波のようなリフと、アコーディオンで演奏するパートもギターで奏でる。
ベースラインは元のバージョンにほぼ忠実。
 
 恭一さんご持参のカラフルな照明とあいまって、
2人の小編成とは思えない密度の濃い空間が広がった。
この照明は、レピッシュのサポートキーボードを担当する奥野真哉さんが
「何とかかんとか」さんのツアーに持っていってたのを取り返したものだそう。
 
雨のコーナーでは一曲目に現ちゃんの「レインマンのお話」。
夜のコーナーではRCサクセションのアルバム「シングル・マン」に
収録されている「夜の散歩をしないかね」。
キヨシローのカヴァーも聴けるなんて。
 
オリジナル曲では「32日」「海月達の踊り」「Antique Radio」
Tomorrow never knows」ほかたくさん。
「Go on」では、粋で新鮮な試みも!
 
「木の床で音がいい」「シャンデリアも雰囲気があっていい」
「このハコいいね。歌が溶けるわ」と、恭一さんはここシャングリラを
気に入っているもよう。
 
清志郎や現ちゃんの歌をのびやかに歌う恭一さんのヴォーカルもいい感じ。
椅子に座ってうたをしっかり聴ける「アコギな夜」は、いつもいいなと思う。
 
2014年9月15日 シャングリラにて

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