なずなノート

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四国村で展示されていた、年代物の実用自転車

  四国各県から移された民家を保存展示している、四国村。


山道を歩き、林を抜けた先にある「醤油蔵・麹室」の入口で、

かっこいい自転車を見つけた。

自転車本体にリヤカーを合体させたような、といったらよいのか。


無駄のない実用をきわめたデザインと、

革のサドルをはじめ

使い込まれた風合いを見ていると、ぐっとくる。


 はじめは自転車のフォルムばかりに目が集中していたが、

その左横に置いてある、緑色の醤油びん、および瓶を収める木箱を

荷台に乗せて走ったのだろうことが見て取れる。

バランス取るのがめちゃくちゃ難しそうだけど。


 なんて働き者!

装飾的な自転車を美しいとは思うけど、

惹かれるのは断然こちら。

武骨な実用自転車だ。


 この自転車に乗って配達したのは、いつの時代だろう。

自転車と一体になって走ったのはどんな人なんだろうと想像がふくらむ。


民家と同じように、実用自転車だって誰かの手で大事に保存されないならば、

こうしてお目にかかれることもない。

そう考えると、おそらく百年近く前に作られた自転車を見られる貴重な機会なんだなあと思う。


日本のメーカー名が書いてあったような気もするけど、うっかり失念。


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