なずなノート

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ましまろ「ほーぼーツアー2016」2016.9.23 梅田クラブクアトロ

 ビートルズの映画が公開された翌日のライブ。

ライブを見たひとだけのサプライズとして、詳細は割愛する。

 

ただ、マーシーはずっとロックンローラーで、同じくらいか

それ以上くらい、音楽を愛するファンなんだ。

ということが伝わってきた。

 

マーシー ­= 真島昌利ヒックスヴィル真城めぐみ中森泰弘からなる

バンド「ましまろ」。

「ほーぼーツアー2016」では、昨年と同じくサポートメンバーとして

ベースの伊賀 航さんも参加。

 

ファーストアルバム「ましまろ」、セカンドアルバム「ましまろ に」からの

曲は、もちろんすばらしかった。

この日に限っては、マーシービートルズへの愛があふれる即興が、

何だかちがう次元のようだった。

 

お客さんから「マーシービートルズの映画観た?」みたいな声が上がって、

昨日、みんなで梅田のTOHOシネマズに観に行った旨を

マーシーが答えていると、マーシーからだったか中森さんからだったか、

ギターのフレーズが始まり、コーラスが続く。

中森さんもましまさんと同じく熱心なビートルズファンなのだそう。

 

力を込め真っ赤になって歌うマーシーと、即興の演奏とコーラスで支える

バンドのみなさん。

あとで、ましろさんが「練習なんてしてないんですよ」とお話されていたけど、

いやもう音楽のミラクルな何か、をプレゼントしてもらったようなひとときだった。

 

「公開初日に観に行くのが正しいファンの姿」とましまさん。

画面が大きいし音も大きいし、映画館で観たほうがいいよ、とか、

観ている間、まばたきしてなかった、とか話していたような。

もし機会があったら、おすすめします、と。

 

1974年に、ましまさんが友達の家でビートルズのレコードを聴かせてもらって、

「Twist and Shout」という曲でしびれた。で、すぐにギターを買いに行った、

というのは、ロックンローラー真島昌利につながるエピソードとして

ファンの間では有名なのかもしれない。

 

2016年に、あの曲をマーシーが歌い、シャウトしてバンドで演奏するのを

観て聴くことがかなってしまった。

 

ほんの少しの時間であってもずっと記憶していたい、

思い出すたびに熱くなる何か。こんな感じが、しびれるってことなんだなって

教えてもらった気がした。

 

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芒種のころ

昨日は二十四節気の「芒種(ぼうしゅ)」だった。
田植えをしたり麦を刈り入れたりする時期、
梅雨入りが近づくころとされる。

先週あたりからアジサイをあちらこちらで見るようになったなと
思っていたら、梅雨に入った模様。

先だってお菓子屋さんの店先で、
柑橘の皮が入った大きな銅鍋を見かけた。
聞くと、晩柑でオレンジピールを作っているところなのだそう。
たくさん果実が実る時期でもあり、
「この時期は仕込み仕事が続きます」と教えてくれた。

今年も、庭でとれたという枇杷をいただいた。
味が濃くておいしい。
ぼんやりしている日々であっても、季節の頂き物から
少しずつ季節が進んでいることを実感する。


 

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おばちゃんのカレー屋さん

 うまくいかないことが重なって心身ともに沈みがちになっていたとき。
なぜかカレーを食べたくなった。

1日目はカレーうどん。
2日目は、おばちゃんのカレーを食べたくなり、店を訪れた。
1年以上ぶりの再訪でも、いつも通りおばちゃんは元気で
鼻歌を歌っている。

カレーを食べたくて行っているのか、
おばちゃんに会いたくて行っているのか、わからない。
ほかのお客さんもそういう人が多いんじゃないかと思う。

近くの郵便局員の人が笑顔でダッシュしていて、
その走る先がおばちゃんのお店だった、という光景を見たことがある。

久しぶりのカレーに満足してお勘定を済ませたとき、おばちゃんに
「まだ水曜日やね。
あと木曜日も金曜日もあるもんね」と声をかけられた。

おおっ。
疲れている風なのが顔や雰囲気に出ているのだろうか。
恥ずかしくなった。

とにもかくにも久しぶりのおばちゃんは健在で、
こちらの気持ちがぎゅっとつかまれて
またお店を訪れたくなった。

ひなびた味

  少しご無沙汰している方から郵便が届いた。中に入っていたのは、お手紙と干し柿

うれしい!

大ぶりで立派な西条柿を数日眺めた後、お茶とともにありがたくいただいた。


干したものつながりか、いま干し芋にも夢中になっている。

茨城県産のが時々のぞくお店で売っていて、見つけるたびに買ってしまう。

「2月いっぱいは入荷しそう」というお店の方の声に焦りながら

2月末にもまとめて買ってしまった。

そっけないほどの甘みで食べごたえもたり、ついついつまんでしまう。


 干し芋も大好物なのであらためて考える機会はなかったけれど、

最近気づいたことがある。


干し芋についてまわりの人に訪ねると、「好き」か「好きじゃない」か、

今のところみなさんがきっぱりと答えてくださる。

「どちらともいえない」といったあいまいな答えはなくて

はっきりしているのはなぜか。

ちょっと気になっている。



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今年はじめての花見

 目がむずむずとかゆくなり春が近づいていることを実感する。
街なかの公園でちょっとした人だかりができていたので寄ってみると、
桜が満開だった。

2月から3月にかけていち早く咲く「河津桜」という品種らしい。
濃いめのピンク色の花が枝いっぱいにたわわに咲いていて、
少しの間、ぼーっと見上げていた。

日差しを浴びて咲く桜は、見た目はあったかそうで春の情景ながら、
実際には強烈な冷たい風が吹きつけて
撮影するのもおぼつかないほどの天候だった。
そんなアンバランスさも3月のはじめならではの風情かな。

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