梅雨空の一日
窓を空けるとモワッと生あたたかい風が入ってきた今朝。
何を着たらよいか思いつかぬまま、少しは気分が上がればと
まだ新しい白いシャツに袖を通した。
仕事場に着いて掃除していると、いきなり雨音が変わった。
雨の勢いが増し、風が強くなった。暴風雨だ。
昼前に雨は止み、午後には街なかのアスファルトはすっかり乾いていた。
そんな梅雨まっただ中の一日。
晴れない空に気がなかなか晴れないものの、
シャツを着るのはそれなりに気持ちがシャンとする感じがした。
一日じゅうどんよりした空の下、
思い出すのは先月の晴れた日に、咲くやこの花館で見つけた
ジャカランダの花である。
木の高い位置に紫の花がたくさん咲き、青空に映えてまぶしいほど。
毎年ハワイを訪れ、好きなジャカランダを
見に出かけるという方の話を聞いたことがあるけれど、
近場の木でその魅力をじゅうぶん堪能できる。