今週もお茶のお稽古に行く動機
穴があったら入りたくなるまぬけな失敗や、
先方の機嫌を損ねる失態をかさねる八方ふさがりな日々。
そんなときこそ必要な存在!
それがお茶のお稽古なのかもしれない。
ふさぎ込んだ気持ちを上昇させてくれる、
とまではいかないけれど、少し距離をとるきっかけを与えてくれる気がする。
一月に行うという長板を使ったお稽古は
火箸や海鞘(ほや)香炉を使った慣れないもので、
「右手で火箸をすーっと持ち上げる」などと
先生からの指示されるとおりに動くだけで、いっぱいいっぱい。
優雅な世界とはほど遠いけれど、
一連の動作に必死で取り組んでいると、
堂々巡りの身から一瞬だけでも離れられるというのは錯覚か。
お茶の世界にひととき枠にはまって、日常とは違うスイッチが入る。
純粋に茶の湯を学ぶ方々には失礼かもしれないが、
自分にとっては貴重な時間だと感じている。