お茶の正月、炉の季節が到来
今週、お茶のお稽古に行ったら、炉に変わっていた。
夏の間は畳の上に茶釜と小さな火鉢のような「風炉(ふろ)」で湯を沸かすのが
冬になると、畳の一部を四角く切り、床下にしつらえた
小さな囲炉裏のような「炉」に変わる。
大人になったら進級することもなく、
その気にならないと新学期のような真新しさを味わえないもの。
茶の湯を学んでいると一年に二回、5月と11月に茶釜の位置が変わって
点前の位置も変わるので、自ずから新たな気持ちで向かうことになる。
風炉の点前が身につきはじめたと思ったら
炉に変わってしまうので飽きているひまはない。
ずっと昔の先達も、同じように季節の変わり目に何かを感じたんだろうか。
これからは炉、風炉に変わる頃を「新学期」としたい。
そうそう、お茶の世界では口切りの茶事が行われる11月を
「茶の正月」というそうなので、それもきっといいんじゃないかな。
写真は京都府立植物園で見つけた「チャ(茶)」の花。
2センチほどの小さな花でかわいらしい。
花を見ると、チャがツバキ科というのが納得できる。