なずなノート

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現ちゃんの誕生日に22年目の独白

きょうは、上田現さんのお誕生日。


80年代末からのバンドブームを

駆け抜けたバンド、レピッシュ

キーボーディスト。
あるいは、元ちとせ「ワダツミの木」の

作詞・作曲、プロデューサーとしての方が

知られているのかな。

ご存命だったら、今日で52歳。
残念ながら2008年に他界された。
私は高校生の頃から現ちゃんのファンだった。

ファンゆえの、もう時効を過ぎた告白を、

現ちゃんの誕生日にしておこうと思う。

もう20年以上前のこと。
ファーストソロアルバム「コリアンドル」

発売直後だったか、
現ちゃんの初ソロツアーがあった。
大阪の会場は、今はなき梅田の

「アムホール」。


チケットを入手できず、でも何とかなればと

入口まで行ったけど、ソールドアウトの公演で当日券はなし。


それでも、どうしても諦められなくて、

会場を去ることができなかった。
で、ウロウロしていると、扉を見つけた。


その扉を開くと、非常口に通じているのか、

暗い階段になっていて、
なんとそこからは現ちゃんの歌声が聞こえた。

しゃがみ込んで耳を壁にくっつけて

必死に聴いた。

確か「いっそのこと!」という曲で、

レピッシュのマグミさんや恭一さんも

ゲストで参加したのではなかったか。
もちろんステージは見えないし、

暗がりのなか懸命に想像をふくらませて、

自分も会場にいる気分を味わった。

どれくらいの時間をそこで過ごしたんだろう。

扉がカチャッと開き、スタッフと目が合った。
お互い声を荒げることもなく、

うなづき合って、しずしずと退散。
それで無謀なライブ乱入は終わった。

 

 

……そんなほろ苦い思い出を振り返りつつ、

きょうは25年前と2012年がつながった

レピッシュのアルバム「caldera」を聴こう。

 

現ちゃん、お誕生日おめでとう!

現ちゃんの好きな花、桜をプレゼントします。

 

 

 

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