なずなノート

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モースと茶のつながり「明治のこころ モースが見た庶民のくらし」江戸東京博物館 その3

 「お茶、お茶、お茶と朝昼晩及びその他あらゆる場合、
お茶ばかりである。
行く先で必ずお茶が出されるのは、日本において気持ちのいい特徴の一つである」

そんなモースの言葉が残されている。
彼はまた、日本人と茶のつながりに惹かれたようだ。

茶畑を訪れ、茶摘みをする女性をはじめ、蒸す、茶もみといった製茶工事の様子をおさめた写真もある。

ふだんの茶にとどまらず、モースは茶の湯をたしなんだという。
石州流茶道を茶人・古筆了仲(こひつりょうちゅう)から習い、
1883年に離日する際に了仲が贈った茶杓も展示。
モースは生涯その茶杓を手元に置いたのだそう。

1センチほどの茶碗や高さ5センチの水指など
ままごとサイズの茶道具一式のセットもあり、
お茶の側面からも面白みがあった。
その守備範囲の広さ、ほんとすごい。